葬儀に参列していただいた人全員に喪中はがきを出すの?

喪中はがきでよく質問されるのが、 「葬儀に参列してくれた人全員に、喪中はがきを出したほうが良いの?」 ということです。

結論から言うと、葬儀に参列された方全員に喪中はがきを出す必要はありません。

喪中はがきは、「喪に服しているため、年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」という意味で出すものです。 つまり、普段年賀状のやり取りをしている人に対して、年賀欠礼のご挨拶をするものなので、死亡通知や満中陰などとは性質が違います。

参列してくれた方の中で、普段年賀状のやり取りをしている人にのみ、喪中はがきを出すようにしましょう。
ちなみに、満中陰の挨拶状は、以下の様な文章になります。

謹啓 御尊家御一同様には愈々御清祥のことと御慶び申し上げます
さて過日 亡父 ●●儀死去の節には御繁忙中にもかかわらず御懇篤なる御弔慰を賜わり洵に有難く厚く御礼申し上げます
お陰をもちまして満中陰の法要を滞りなく相営み忌明仕りました
早速参上の上御礼申し上ぐべき筈ではございますが略儀ながら書中を以ちまして謹んで御礼の御挨拶申し上げます
謹 言
平成●●年●月

上記は、葬儀に参列してくれた方への御礼として出すものです。 喪中はがきの文面は、

喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます
父 一郎が十二日に八十八歳で永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝申し上げます
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
 平成●●年 十一月

という感じです。 満中陰の挨拶状と喪中はがきでは、文面もぜんぜん違います。
それぞれに目的がしっかりありますので、混同しないように気をつけましょう。

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